研究

齢者のQOL向上のための食農連携プラットフォームの構築  

 (2022~2027年度)

〇骨格筋の機能低下メカニズムに着目し、高齢者のQOLを向上させる大豆の機能性食品を創出する

徳島大学 生体栄養学 二川健教授(研究責任者)は、不二製油グループ本社株式会社 中森俊宏部長、九州大学 大学院農学研究院生命機能科学部門 松井利郎教授、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究部門 高橋浩司グループ長補佐とともに、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が公募する 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラムA-STEP産学共同(本格型)に、課題名「高齢者のQOL向上のための食農連携プラットフォームの構築」が採択され、共同事業体を形成し研究活動をおこなっています(2022~2027年度)


国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)

研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラムA-STEP産学共同(本格型)

「高齢者のQOL向上のための食農連携プラットフォームの構築」


課題概要

育種技術により選抜した高11Sグロブリン大豆を基に先進的な機能評価システムをコア技術とした食農連携の技術プラットフォームを構築し、筋萎縮 (サルコペニア)やフレイルを予防し、安全性、有効性かつ経済性に長けた高齢者向けの新しい機能性食品の事業化を目的とする。 先進的な機能評価システムは、in silicoによる予測モデルと連動した細胞―ヒト評価系であり、効果効能を迅速かつ的確に評価できる患者負担の少ない臨床試験を組み合わせたシステムを確立する。

徳島大学の主な担当


〇細胞を用いて、高11Sグロブリン大豆の機能性と安全性を確認する

〇動物実験にて、高11Sグロブリン大豆を摂食による筋肉の抗萎縮活性を確認する

〇ヒト臨床試験にて、高11Sグロブリン大豆を摂食による筋肉の抗萎縮作用を確認する

〇ヒト臨床試験にて、高11Sグロブリン大豆とその他の機能性成分の相乗効果を確認する


→近年の超高齢社会に求められる、高齢者のQOLに適した、大豆の機能性食品を創出する

共同研究者(企業責任者と研究責任者)

中森 俊宏 企業責任者

不二製油グループ本社株式会社

グローバル研究戦略グループリーダー


役割・権限

事業実施責任者

11Sグロブリン高含有大豆を用いた商品開発および事業化推進

二川 健 (研究責任者)

国立大学法人徳島大学

生体栄養学 教授


役割・権限

養機能性評価責任者

11Sグロブリン高含有大豆の栄養生理機能評価(細胞試験、動物実験)および高齢者におけるサルコペニア予防・改善の検証(臨床試験)